着眼点は面白いが、語源を調べ尽くしてはいない
★★★★☆
2007-04-13
ラテン語系・ギリシャ語系の英単語の接頭語・語幹・接尾語に関しては参考書が多く出版されていますが、ゲルマン語系の英単語を覚え方に関して言及する本は多くありません。そこでそのような単語についてはアルファベットの持つ「語感」を通じて覚えるのが良いだろう、という訳で著者が独自に編み出したと思われる覚え方を本書で披露しています。「著者の独善的なコジツケ説明かも?」いう点も無きにしも非ずですが、全体を通じて面白く読めますし、幾つかの点はナルホドと思いました。(このような試みの本としては他に「ネイティブ音感で覚える英単語ドリル」(デイビッド・セイン)があり、相補的に眺めることが出来ます。また「脳に響く「短い音」で英単語がわかる」(山並陞一)もあります)
ラテン語系・ギリシャ語系・ゲルマン語系という話がされずゴチャ混ぜに説明されているので語源初心者は混乱するかもしれません。また、語感説明において語源的解説/根拠が乏しく「本当にそのような見解で良いの?コレって我流では?」と不安に思うところがあり、本書だけでは不安です。(参考文献が挙がっていないのも問題) 本来はインド・ヨーロッパ語の語源までさかのぼって説明を加えるべきです。実際にそのような観点で英単語(ゲルマン語系〜ラテン語系〜ギリシャ語系)を数珠繋ぎ状に解説する本(「語源でたどる英単語まんだら」(岡山徹))が既に刊行されています。その本の観点で本書をみると如何にも根拠レスな説明も実際見られますので、「英単語まんだら」も傍らにあると心強いと思いますょ。(本書の評価としては★3〜4の間で、切り上げて★4です)
