子供は神経衰弱が得意

記憶の科学

子供は神経衰弱が得意

裏返しに並べたトランプを順番に2枚ずつめくり数字が一致すればそのカードが自分のものに、カードの獲得枚数で勝ち負けを競うゲーム、神経衰弱ゲーム。このゲームに勝つためには、めくったカードの数字と位置を何の脈絡もなく丸暗記していかなくてはなりません。大人の私たちは苦手ですが、子供たちはこのゲームが大好きです。

ほとんどの人は意識することはないと思いますが、実は人間の脳は、子供から大人になっていく過程で大きく変化していきます。

子供の脳は、経験により様々なことを学んでいかなければなりません。そのため、与えられた情報を素直に受け入れるような構造になっています。これは知識がまだ不十分だったり、全体の流れを掴むことができないなどの不完全さがそうさせているとも言えるでしょう。語学の学習は早いほどいいと言われますが、このようなことからも納得できます。

一方大人の脳はどうでしょう。与えられた情報を、今までの経験で得られた知識と照らし合わせて、それが正しいかどうか、必要か不必要か逐一チェックします。その上で記憶されていくことになりますから、話の流れや因果関係・必然性がないと物事を容易に覚えることができません。

すから、英単語の記憶のように丸暗記しなければならないような物は大人は苦手。覚えるためには何らかの工夫が必要です。

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