マジカルナンバー7+-2

記憶の科学

マジカルナンバー7+-2

人間の記憶力に個人差があるのは言うまでもありませんが、短期記憶の容量に限っていえばほぼ違いがないことがわかっています。

アメリカの心理学者ジョージ=A=ミラーが「マジカルナンバー7+-2」という論文の中で、一度聞いただけで直後に再生するような場合、日常的なことを対象にする限り記憶容量は7個前後になるということを示しました。この7個というのは情報量ではなく意味を持った「かたまり(チャンク)」の数のことで、数字のような情報量的に小さなものも、人の名前のように情報量的に大きな物も同じ程度、7個前後しか覚えられないということをミラーは突き止めたのです。

ミラーはどのような金額のコインでも一定の枚数だけ入る財布にたとえ、大きな額面のコイン(大きな情報量のチャンク)も小さな額面のコイン(小さな情報量のチャンク)も関係なく、その枚数に限度がある財布、それが人間の短期記憶だと言っているのです。

わかりやすく言えば、1円玉でも500円玉でも7個入る小銭入れがあって、1円玉なら7円にしかならないが、500円玉なら3,500円になるということになります。

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